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スズキトモユ
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2006年 09月 28日
現代社会を、そしてマンガをキーワードで読み解くコミダス。 インタビュー記事は絶賛中休み中!(次回からやります) 今回は、孫は世界を制す! SABEひさしぶりの新刊『世界の孫』をとりあげてみました! 『世界の孫』(SABE/講談社アフタヌーンKC) 鰊中学に転校してきたのは究極の「孫顔」少女・甘栗甘水。あまりにもお孫なその表情、立ち居振る舞い。新たなるカリスマの登場により、鰊中学に戦乱の嵐が吹き荒れようとしていた。 ……なぜだ?? 孫は妹よりも強し! ましてや委員長なんぞは!! 一時期12人とかいて、えらく高かった妹の出生率も落ち着いてきた昨今、妹、委員長、姉に代わる新たな刺客がわれわれの前にあらわれました。それが孫、『世界の孫』なのです!! わりとひさかたぶりとなるSABEの新刊『世界の孫』。 鰊中学校に転校してきたのは甘栗甘水(あまぐり・あまみ)、ぷっくらとした頬、チコチコとした立ち居振る舞い、完璧なまでの孫顔を誇る彼女は、その風貌ゆえか老若男女問わず人々の寵愛を一手に引き受ける。究極の孫・甘栗甘水の参戦により、学園に戦乱の火蓋が切って落とされた! とか、そんなお話。いや、本当なのです。 「そんなもの もういらない!! 本物の愛に目覚めたんだ!! 肉欲を超えた愛……!! お孫を愛でる心こそ無償の愛だ!!」 転校初日、甘栗甘水は、自分の中の「女」を武器に学園に君臨する女帝・担任教師のイカ子(無類のイカ好き)を孫パワーにより撃破。返す刀でお世話役を押し付けられた委員長の伝宝寺をその麻薬的とまでいえる孫振る舞いで廃人同様まで追い込みます。絶対的妹キャラとして学内の地位を不動のものとしていた日蓮尚和(にちれん・なおか)は、復讐の機会をうかがうイカ子先生と手を組んで……。 そう、この物語は、「孫」なる新概念をひっさげてあらわれたカリスマの登場により、「お姉さん」や「妹」や「委員長」なる既存のキャラたちがそのレーゾンデートルをおびやかされるという、一種の概念バトルなのでした。 ほんと、妹キャラ・日蓮さんのいうとおり、「孫」はズルい。寵愛の対象として、ほとんど理不尽なまでに強烈な存在なのです。 そんな「孫」の出現が、実際に血で血を洗うバトルに発展してしまうのが、いかにもSABEチック。いけない脳内物質が全開になってそうな登場人物たちのテンパった表情、邪悪で短絡的で快楽優先の思考、予想を遥かに上回るシュールで先が読めない物語展開が読者のハートをとりこにします。やっぱりこの人の描くマンガはブチ切れていてよいなあ。 やはり孫は何よりも強し! ところで今回、SABEのマンガにしてはブルマが出ませんね。ブルマはかせたら孫っぽくなくなるからかしらん。 次回コミダスは『ゆびさきミルクティー』の宮野ともちかさんインタビューをお送りします。Y・M・T! Y・M・T! お楽しみに! #
by tomoyu_suzuki
| 2006-09-28 10:00
| コラム
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